公団吊りの室外機とは?ベランダ天井の避難ハッチと交換前の確認点 | E-lec株式会社
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公団吊り(天吊り)の室外機とは|ベランダ天井の避難ハッチと、交換前に確認したいこと

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マンションのベランダを見上げると、天井から室外機が吊り下げられ、その近くに四角い金属のパネルが付いていることがあります。この設置方法は一般に「公団吊り(天吊り)」と呼ばれます。この記事では、実際の現場写真を使って、公団吊りの室外機とベランダ天井の金属パネル(避難ハッチの可能性が高いもの)の扱い、エアコン交換の前に確認したい吊り金具のポイント、マンションでの手続き、料金の目安をご紹介します。

この記事の結論
  • 室外機を天井から金具で吊る設置方法は「公団吊り」と呼ばれ、マンション・アパートで多く見られます。
  • 交換のときは、室外機だけでなく吊り金具のサビ・ゆるみ・取付面も確認します。
  • 金具は、劣化や室外機のサイズ変更で再利用できないことがあります。
  • 天井の四角い金属パネルは、避難ハッチの可能性が高く、開けたり塞いだりしてはいけません。
  • ベランダは共用部分です。管理規約や申請を事前に確認しましょう。
  • 高所で重量物のため、自分で作業しないことが大切です。料金は料金表と現地のお見積りで確認できます。

公団吊り(天吊り)とは

公団吊り(こうだんづり)とは、室外機を床に置かず、天井から専用の金具で吊り下げて設置する方法です。天吊り(てんづり)とも呼ばれます。ベランダに室外機を置くスペースが取りにくい場合などに用いられ、マンションやアパートで多く見られます。床が空くので、洗濯物を干したり、物を置いたりしやすくなるのも特徴です。

下の2枚は、同じベランダの配管カバー施工前(BEFORE)と施工後(AFTER)です。どちらも、白い室外機が白い吊り金具で天井から下がっています。

配管カバー施工前。ベランダ天井から金具で吊られた公団吊りの室外機と、壁沿いにむき出しの冷媒配管・保温材、天井の金属パネル
BEFORE:配管カバーを付ける前。壁沿いに配管と保温材がむき出しで、垂れ下がっています
配管カバー施工後。ベランダ天井から金具で吊り下げられた公団吊りの室外機と、壁沿いの白い配管カバー、天井の金属パネル
AFTER:配管カバー施工後。配管が壁沿いにカバーで納まり、室外機(右)へつながっています

施工前は配管と保温材が壁に沿ってむき出しでしたが、施工後は配管カバーで覆われ、見た目もすっきりし、配管を紫外線や雨風から守りやすくなります。

ベランダ天井の四角いパネルは何?(避難ハッチの可能性)

写真の天井にある四角い金属のパネルは、避難ハッチ(避難はしご用の開口)の下側である可能性が高いです。パネルの内側に斜めの反射板のような形状が見えることからも、一般的な配管用の点検口とは異なるとみられます。避難ハッチは、火災などのときに上階の方が下の階へ避難するための設備で、上階のベランダの床に設けられています。

ただし、建物によって設備は異なり、写真だけでは断定できません。パネルの表示や、管理会社・管理組合への確認で、種類を確かめてください。

POINT:避難経路は塞がない・開けない
  • パネルを開けたり、いじったりしない
  • パネルの真下やまわりに、室外機・金具・荷物などを置かない
  • 吊り金具や室外機の位置が、ハッチの開口や降下の妨げにならないか確認する
  • ベランダや天井は共用部分です。作業の前に管理会社や管理組合へ確認する

交換工事の前には、室外機の位置と避難ハッチの位置関係、配管の通り道をあわせて確認しておくと、作業の見通しが立てやすくなります。隠蔽配管の場合の接続のしかたは、隠蔽配管のエアコン交換で、配管をつなぐときのポイントをご覧ください。

なぜ吊り金具の点検が大事なのか

公団吊りの室外機は、金具と取り付け面だけで本体の重さを支えています。国立教育政策研究所の事例集では、2階以上のひさしやベランダにある室外機は、転倒・落下すると通行人に危害が及ぶおそれがあるため、取り付けに十分な注意が必要とされています。日常の点検としては、固定金具のゆるみ、サビ・腐食、取り付け面の欠けなどを見ることが挙げられています。

金具のサビは、外からでも見える場合があります。ただし、劣化の程度は見た目だけでは判断しにくいため、エアコンの交換時にあわせて確認するのが安心です。

交換前に確認したいこと

公団吊りの室外機は、床置きよりも落下のリスクが高いため、交換のときは次の点を確認します。

確認項目見るポイント
吊り金具サビ・腐食、ぐらつき、ボルトの緩みがないか
取り付け面天井や壁に、ひび割れや浮きがないか
室外機の重さ・大きさ容量アップなどで大きくなる場合も、金具が耐えられるか
配管・カバー配管カバーの劣化、配管の保温材の傷み
排水(ドレン)排水の流れる先と、ホースの状態
周囲のスペース吹き出し口の前がふさがれていないか
避難ハッチ・避難経路天井のパネルや、その下の空間を、室外機や金具がふさいでいないか
建物のルール管理規約、事前の届け出・許可の要否

※建物や機種によって異なります。

古い金具をそのまま使えるか、新しい金具に替えるかは、状態を見て判断します。金具は目立たない部品ですが、室外機を支える大事な部分です。

交換作業の流れ

  1. 電源を切り、運転を止める
  2. 冷媒を回収し、配管を外す
  3. 室外機を吊り金具から外す(落下防止の対策をしたうえで)
  4. 金具の状態を確認し、必要なら交換する
  5. 新しい室外機を取り付け、固定する
  6. 配管を接続し、漏れがないかを確認する
  7. 試運転を行い、動作を確認する

マンションでの手続き

ベランダで工事をする場合は、建物のルールに従う必要があります。工事の前に、次の点を管理会社や管理組合に確認しておくとスムーズです。

  • 工事の申請や許可が必要か(書式や提出先)
  • 作業できる曜日・時間帯
  • 室外機や資材の搬入出の経路
  • 下の階や近隣への事前のお知らせの要否

賃貸の場合は、あわせて大家さんや管理会社への確認が必要です。

自分でやらないほうがよい理由

公団吊りの室外機は、高い位置にあり、本体にも重さがあります。取り外しや取り付けの途中で落下すると、人にけがをさせたり、下の階や通行人に被害が出たりするおそれがあります。また、冷媒の扱いには専門の知識と資格が必要です。

  • 脚立に乗っての作業は、バランスを崩しやすく危険です
  • 金具の劣化は、外からは分かりにくいことがあります
  • 冷媒配管の作業は、専門の業者に任せるのが安心です

料金の目安(料金表より)

公団吊りの室外機まわりの工事に関係する項目を、料金表から抜粋します。いずれも「円〜」の最低工事費用で、部材費は別途かかる場合があります。

作業内容料金
公団吊り架台(容量3.6kWまで/組み立て・室外機設置含む)15,000円〜
公団吊り架台(容量4.0kW以上/Lサイズ・延長アタッチメント・ドレン工事含む。エンビ処理は別途)18,000円〜
壁面吊り架台(容量3.6kWまで)15,000円〜
壁面吊り架台(容量4.0kW以上/Lサイズ・ブラケットタイプ含む)18,000円〜
既設アングルへの設置(屋根・壁面・公団。上下段入替え・平地置き架台は含まず)5,000円〜
高所作業費用(作業床が地上2m以上/2〜3段脚立使用範囲)8,000円〜
旧品取り外し・処分費込み(屋根・公団・壁面)8,000円〜

※上記は標準取付工事(容量により18,000円〜28,000円〜)とは別の追加項目です。

既設の金具(アングル)をそのまま使えるか、新しい架台が必要かは、現地で確認して決めます。金額の見方やほかの項目は料金表、標準工事の考え方は神戸市のエアコン取り付け費用相場の記事をご覧ください。

まとめ

公団吊り(天吊り)の室外機は、床を空けられる便利な設置方法ですが、吊り金具と取り付け面の状態が安全に直結します。エアコンの交換時には、室外機と一緒に、金具のサビやゆるみ、新しい室外機の重さに耐えられるかを確認し、必要なら金具も交換することをおすすめします。

ベランダは共用部分のため、管理規約や申請の確認も欠かせません。神戸市・尼崎市・伊丹市で公団吊りの室外機の交換をご検討の方は、お気軽にご相談ください。

よくある質問

「公団吊り」とは何ですか?天吊りと同じですか?
公団吊りとは、室外機を天井から専用の金具で吊り下げて設置する方法のことで、天吊りとほぼ同じ意味で使われます。ベランダに床置きのスペースが取りにくいマンションやアパートで多く見られます。
公団吊りの金具は、新しい室外機でもそのまま使えますか?
使える場合もありますが、金具の経年劣化や、室外機のサイズが変わる場合は、再利用できないことがあります。サビ・ゆるみ・取付面の状態、新しい室外機の重さに耐えられるかを、現地で確認して判断します。
ベランダ天井の金属パネル(避難ハッチとみられるもの)は、自分で開けてもいいですか?
開けないでください。ベランダ天井にある金属パネルは、上階から避難するための避難ハッチの下側である可能性が高く、避難経路にあたります。開閉や、周囲に物を置いて塞ぐことは避け、工事で関わる場合は管理会社や管理組合に確認してください。
公団吊りの室外機は、自分で掃除や交換をしても大丈夫ですか?
高所での作業になり、本体は重量があるため、落下の危険があります。無理をせず、専門の業者にご依頼ください。表面のホコリを、手の届く範囲でやさしく取る程度にとどめてください。
公団吊りの室外機の交換には、どんな料金がかかりますか?
標準取付工事に加えて、吊り架台(公団吊り・壁面吊りなど)、既設アングルへの設置、高所作業などの項目が必要になる場合があります。料金表では、公団吊り架台が15,000円〜(容量3.6kWまで)、高所作業費用が8,000円〜などとなっています。実際の金額は現地確認のうえお見積りします。詳しくは料金表をご覧ください。
マンションで室外機を交換するとき、管理会社への連絡は必要ですか?
建物のルールによって異なります。ベランダは共用部分のため、工事の前に管理会社や管理組合へ確認しておくと安心です。工事の内容によっては、事前の届け出や許可が必要になる場合もあります。

参考:学校施設の非構造部材の耐震対策 事例集(国立教育政策研究所)

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E-lec株式会社は、神戸市・尼崎市・伊丹市・芦屋市を中心に、エアコンの取り付け・交換・電気工事を行っています。現地の状況を見てからお見積りしますので、「うちの場合はどうなる?」という段階でもお気軽にご相談ください。工事の料金は料金表でもご確認いただけます。

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E-lec株式会社 代表 木村 俊貴
AUTHOR
木村 俊貴代表
第二種電気工事士

神戸市・尼崎市・伊丹市を中心に、エアコン工事・電気工事をしています。