隠蔽配管のエアコン交換で配管をつなぐとき|再利用の条件と接続部を写真で解説 | E-lec株式会社
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隠蔽配管のエアコン交換で、配管をつなぐときのポイント|再利用の条件と接続部の写真つき

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壁や天井の中に配管が通っている「隠蔽配管(隠ぺい配管)」のエアコンを交換するとき、既存の配管をそのまま使えるのか、つなぎ足す必要があるのかは、多くの方が気になるところです。この記事では、実際の現場で撮影した接続部の写真を使って、再利用できる条件、配管をつなぐ方法と流れ、再利用できないケースの見分け方、料金の目安をまとめました。

この記事の結論
  • 隠蔽配管は、太さなどの条件が合えば再利用できる場合があります。
  • 接続位置や長さが合わないときは、必要な部分だけフレア接続やろう付けで配管をつなぎます。
  • 接続部は、点検しやすい位置で行い、漏れの確認と保温まで仕上げます。
  • 再利用できない配管は、引き直しや露出配管を検討します。料金は料金表と現地のお見積りで確認できます。

隠蔽配管とは

隠蔽配管とは、室内機と室外機をつなぐ冷媒配管が、壁の中や天井裏に隠して通してある配管のことです。マンションや、新築時にエアコンの位置を決めて施工された住宅によく見られます。見た目はすっきりしますが、配管を取り出して確認できる範囲が限られるため、交換のときは事前の確認が大切です。

隠蔽配管のエアコン交換全般の注意点は、隠蔽配管のエアコン交換で気をつけたいことでも解説しています。この記事では、その中でも「再利用」と「配管をつなぐ」場面に絞ってご紹介します。

隠蔽配管のエアコン交換で選べる3つの方法

隠蔽配管のエアコンを交換するときは、配管の状態や位置に応じて、大きく次の3つから方法を選びます。

方法向いているケース注意点
① 既存配管をそのまま再利用配管の太さ・状態が合い、位置も合っている配管内の汚れや劣化の確認が必要
② 一部をつなぎ足して再利用接続口の位置や長さが、少し合わない接続部の施工品質と、点検しやすい位置の確保
③ 配管を引き直す・露出配管にする配管が合わない・劣化している・つなげない工事が大きくなる。化粧カバーなどが必要になる場合も

※どの方法になるかは、現地で配管の状態を確認して決めます。

既存配管を再利用できる条件

既存の配管(隠蔽配管を含む)の再利用については、メーカーも条件を示しています。日立の「よくあるご質問」では、おおむね次のような点が挙げられています。

  • 配管の肉厚が規格どおり(日立の案内では0.8mm)であること
  • 配管の太さ(径)が、新しいエアコンと一致していること
  • 古いエアコンを外すときに、ポンプダウンで冷媒と冷凍機油を回収していること
  • フレアを新冷媒に対応した形に再加工すること(配管径によってはフレアナットの交換も必要)
  • ポンプダウンができない場合や、配管内がひどく汚れている場合は、洗浄または配管の交換を行うこと

条件は、メーカーや機種によって異なります。新しいエアコンの据付説明書も確認したうえで、再利用できるかを判断します。

なぜ配管をつなぐ必要があるのか

再利用はできても、そのままでは新しい室内機に届かないことがあります。次のような理由で、既存の配管と室内機側の配管を接続します。

  • 新しいエアコンの接続口の位置が、以前の機種と違う
  • 壁や天井から出ている配管の長さが、室内機までわずかに足りない
  • 配管を取り回す向きを変える必要がある

配管をまるごと引き直すより、状態のよい既存の配管を生かして必要な部分だけをつなぐほうが、工事を小さく収められる場合があります。

接続部の様子(写真)

下の写真は、保温材を切り開いて接続部を見せた状態です。上から下りてくる白い保温材つきの配管と、室内機側の銅管が、真鍮色のフレアナット(袋ナット)でつながっているのが分かります。

隠蔽配管から出た保温材つきの配管と室内機側の銅管を、フレアナットで接続した部分。保温材を切り開いて接続部が見える状態
保温材を切り開いた接続部。銅管どうしをフレアナットで接続しています

つなぎ方:フレア接続とろう付け

配管をつなぐ方法には、主に2つあります。

  • フレア接続:銅管の先をラッパ状に広げ(フレア加工)、ナットで相手側に押し付けて密着させる方法です。上の写真がこの方法で、エアコンの配管で広く使われています。加工の仕上がりと締め付けの具合が悪いと、ガス漏れの原因になります。
  • ろう付け:継手(ユニオンなど)を使い、銅管どうしを、熱で溶かしたろう材でつなぐ方法です。一般に、配管内に窒素を流しながら行います。配管を延長するときなどに使います。

どちらを使うかは、配管の状態や接続する場所、点検のしやすさに合わせて決めます。

配管をつなぐ作業の流れ

  1. 既存配管の確認:太さ、曲がりや潰れ、汚れ、劣化がないかを見ます
  2. 冷媒の回収:古いエアコンを外すときに、ポンプダウンで冷媒を回収します
  3. 切断とフレア加工:つなぐ側の銅管を切り、端をきれいに加工します
  4. 締め付け:ナットを適切な力で締めて接続します
  5. 漏れの確認:接続部から冷媒が漏れないかを確認します
  6. 保温材で覆う:配管と接続部を、すき間なく保温材で包みます
  7. テープで仕上げ:保温材の継ぎ目をテープで巻いて固定します
  8. 試運転:冷房・暖房が正常に動くか、異常がないかを確認します
接続部を保温材で覆い、白いテープで巻いて仕上げた隠蔽配管の根元
保温材で覆い、テープで仕上げた状態。接続部が外から見えなくなります

保温が不十分だと、冷房時に配管の表面が結露して水滴が落ちたり、冷暖房の効率が落ちたりします。見た目は地味な作業ですが、仕上がりを左右する大事な工程です。

接続部は点検できる位置に

配管の接続部は、将来、漏れが疑われたときに確認できる位置にしておくのが基本です。壁の中や天井裏に完全に埋めてしまうと、不具合が出たときに壁や天井を開けなければならなくなります。

POINT:接続は「見える・触れる」場所で

隠蔽配管の交換でも、接続部は室内機のまわりなど、点検しやすい位置で行うのが安心です。壁や天井の中に接続部が必要な場合は、点検口を設けるという考え方もあります。配管の取り出し位置や長さによって工事の方法が変わるため、事前の現地確認が欠かせません。

ベランダ側の天井にある点検口については、公団吊りの室外機とベランダ天井の点検口の記事でも写真つきで紹介しています。

既存配管を再利用できないケース

既存の隠蔽配管は、いつでも再利用できるわけではありません。次のような場合は、引き直しなどの別の方法を検討します。

状態考えられる対応
配管の太さが新しいエアコンと合わない径を変える部品を使う、または配管を引き直す
冷媒の種類が違うメーカーの指定を確認し、再利用の可否を判断する
潰れ・折れ・劣化がある配管の交換、または露出配管への切り替え
配管の中に汚れが入っている洗浄または交換を検討する
長さが足りない必要な範囲でつなぎ足す、または引き直す

※機種や建物により異なります。現地での確認が必要です。

料金の目安(料金表より)

隠蔽配管まわりの工事に関係する項目を、料金表から抜粋します。いずれも「円〜」の最低工事費用で、部材費は別途かかる場合があります。

作業内容料金
隠ぺい工事(標準工事に加算/フレア加工・フレアナット込み)10,000円〜
配管パイプろう付け(ユニオン接続1箇所)3,000円〜
配管延長 2分3分(1mごと加算)3,500円〜
配管延長 2分4分(1mごと加算)4,500円〜
ドレン断熱工事(天井裏・隠ぺい部分/1m単位)2,500円〜
新冷媒ガスチャージ(7.5kWまで/真空引き・ガスチャージ。ガス代別途)25,000円〜

※上記は標準取付工事(容量により18,000円〜28,000円〜)とは別の追加項目です。どの項目が必要になるかは、現地で配管の状態を確認して決めます。

金額の見方や、ほかの項目は料金表をご覧ください。標準工事の範囲や追加料金の考え方は、神戸市のエアコン取り付け費用相場の記事でも解説しています。分からない点は、無料のお見積りでご説明します。

まとめ

隠蔽配管のエアコン交換では、まず既存配管を再利用できるかを確認し、位置や長さが合わなければ、フレア接続やろう付けで必要な部分をつなぎます。接続部は、点検しやすい位置で、漏れの確認と保温まで丁寧に仕上げることが大切です。

再利用できるかどうかは、写真だけでは判断できないこともあります。神戸市・尼崎市・伊丹市で隠蔽配管のエアコン交換をご検討の方は、お気軽にご相談ください。

よくある質問

隠蔽配管のエアコン交換では、配管は必ずつなぎ直しますか?
必ずではありません。既存の配管の太さ・状態・長さが新しいエアコンに合えば、そのまま再利用できる場合があります。一方、室内機側の接続位置が変わるときや、長さがわずかに足りないときは、配管をつなぐ作業が必要です。現地で配管の状態を確認して判断します。
隠蔽配管の配管を継ぎ足す(延長する)ことはできますか?
できる場合があります。継手(ユニオン)を使ってろう付けでつなぐ、フレア接続でつなぐなど、状況に合わせた方法で延長します。料金表では、配管延長が1mごとの加算(2分3分で3,500円〜)、ユニオン接続のろう付けが1箇所3,000円〜となっています。
壁の中の配管を引き抜いて、新しい配管に交換できますか?
点検口があり、配管の経路が複雑でなければ、入れ替えられることがあります。点検口がない、経路が分からないといった場合は難しく、露出配管(化粧カバー仕上げ)など別の方法を検討します。まずは現地で確認します。
配管の接続部はどのくらい大事ですか?
冷媒が通る配管の接続部は、ガス漏れが起きやすい場所のひとつです。ナットの締め付けや漏れの確認が不十分だと、冷えが悪くなる原因になります。締め付けのあとに漏れがないかを確認し、保温材とテープで仕上げます。
古い配管がそのまま使えないのはどんなときですか?
配管の太さが合わない、冷媒の種類が違う、潰れや曲がり・劣化がある、中に汚れが入っている、長さが足りない、といった場合は再利用が難しくなります。その場合は、配管の引き直しや、化粧カバーを使った露出配管をご提案します。
費用はどのくらいかかりますか?
隠蔽配管の状態や、配管をつなぐ箇所の数によって変わります。料金表では、隠ぺい工事(フレア加工・フレアナット込み)が10,000円〜(標準工事に加算)、ユニオン接続のろう付けが1箇所3,000円〜などとなっています。実際の金額は現地を確認してお見積りします(出張・お見積りは無料)。詳しくは料金表をご覧ください。

参考:既設配管や既設の隠蔽配管の再利用について(日立 よくあるご質問)

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E-lec株式会社 代表 木村 俊貴
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木村 俊貴代表
第二種電気工事士

神戸市・尼崎市・伊丹市を中心に、エアコン工事・電気工事をしています。